<チャイルドシートの展示ブース> |
<人気車種の精巧な乗用玩具> |
会場内のブースでは、チャイルドシート、ベビーカー、ベッド、家具、寝具、保育・幼児用器具等の生活用品が展示され、機能性、デザイン性、安全性をアピールしていました。今回の展示で、特に気に留めたのがチャイルドシートで、中国企業を中心に、日本、欧州メーカーの約40社がブースを構えていました。ある日系企業の担当者は、「中国のチャイルドシートの普及率は低いものの、自動車販売台数や対象年齢層の人口に魅力がある」、「今後のチャイルドシート装着の法制化による市場を見込んでいる」と市場規模の拡大に期待を寄せながらも、「中国企業の低価格商品が脅威である」とも話されていました。また2014年9月1日からチャイルドシート製品の安全認証取得(CCC制度)が義務化され、品質向上に向けた取り組みが始まっており、今後、品質面においても日本製品の脅威になるかもしれません。
中国のチャイルドシートの年間生産は約1,000万台を超え、世界最大の生産国となっていますが、うち9割が海外向け輸出で、国内販売分は僅か5%に過ぎません。中国は自動車販売台数で世界トップであるにも関わらず、チャイルドシート使用率は1%に満たないのが現状です。中国の交通マナーの悪さは、当地で十分に実感しています。今回、別の会場では、児童用自動車玩具や乗用玩具を多数見かけました。「消費優先」もさることながら、子供の幼少の頃から、玩具、生活用品等を通じて、「安全」という形にみえない「愛情」の意識を育むことの大切さを感じました。