展示会訪問記

第 21 回「2014第5回上海国際冷凍冷蔵食品博覧会」
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大盛況であったマグロの解体ショー
2014年9月3日から5日までの3日間にわたり、「2014第5回上海国際冷凍冷蔵食品博覧会」が上海新国際博覧中心で開催されました。この展示会は政府関連部門と関連協会の支持を得て、国内唯一の国際展示会となっています。主催者側の発表では、今回の出展企業は、中国、タイ、インドネシア、韓国、台湾、日本等より800社を超え、開催期間中は中国の国内外から約2万人の参観者が訪れたとのことです。
 
展示ブースでは、魚貝類(鮭、白身魚、海老、蟹、ホタテ貝など)を中心に、肉類、野菜、果物、調味料などの家庭用と業務用の冷凍冷蔵食品が多数展示されていました。また、調理実演と試食が行われ「視覚」、「味覚」、「嗅覚」に訴えるべく様々な嗜好が凝らされていました。中でも一際眼を引いたのは、日系企業によるマグロの解体ショーで、多くの参観者がカメラを構え、見事な包丁捌きに見入っていました。なお、既に海外輸出の実積がある他の日系企業は、「海外では日本産の『鮮度』の良さに安心感を持っている」、「日本国内の消費減少の活路をアジアに求めたい」と話されていました。一方で、韓国企業の出展エリアが設けられているなど、この展示会においても韓国のブランディングの勢いを実感しました。
 
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中国企業の展示ブースで見かけた日本製品
  近年、日本国内の水産物の消費需要は減少しつつあります。経済発展に伴う富裕層の増加に伴い、アジア諸国は海外マーケットとして有望視されていますが(2012年水産物の輸出国で中国は第3位)、米国、オーストラリア、中国、韓国などの競争力の高い食品をみると、日本の優位性はいつまで続くのであろうかと考えてしまいます。現在、日本では海外の内需を取り込むために、日本企業による国内外展示会への出展が盛んに行われていますが、課題は継続的な輸出です。展示会出展後において、私たち金融機関が、どのようにお客様をサポートできるかということも、今後の課題であると感じました。
 
 
 
 
都民銀商務諮詢(上海)有限公司 吉川 聡
<展示会URL情報 http://www.cbmexpo.com/
 
 

 

 

 

 

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