展示会訪問記

第 19 回「上海国際服装紡績品貿易博覧会」
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<レース生地(原色系)の商談の様子>
2014年7月1日から3日までの3日間にわたり、「2014年第20回上海国際服装紡績品貿易博覧会」が上海国際博覧中心で開催されました。上海市、江蘇省、浙江省、福建省等の中国国内の企業がビジネスマッチングを目的として参加し、アパレル服地、各種生地、刺繍やレース等の副素材を展示していました。主催者側の発表によると、昨年度は71%のバイヤーが出展企業との取引意向を示したとのことで、商談重視の展示会であるといえます。
 
各展示ブースでは、原色系、淡色系、モノクロ系の3系統の「色」を中心に、綿、ウール、絹、麻、革、化学繊維、混紡等の生地が並べられ、無地、花柄、幾何学柄、絞り柄等の様々な柄を見ることができました。今回、日本企業の参加はありませんでしたが、会場内では「日本や韓国の輸入品の人気も高い」、「日本製は品質が良く加工し易い」、「価格が高い」との声を聞くことができました。また欧米人モデルのポスターで展示ブースを装飾している出展企業が多く、「流行色や人気色は欧州から入ってくる」という声に納得するところもありました。
 
中国のアパレル市場は年々拡大しており、1兆4,300億元(2011年度)の市場規模となっています。大手外資系ファストブランド企業が多店舗展開をする中で、20~40代の世代がその消費の担い手として市場を牽引しています。中国のある研究機関の発表では、2014年の中国ネット通販の衣服関連の市場規模は、6,153億元(前年比41.5%増)になるとの予測が示されるなど、今後のネット通販市場の拡大と新たな消費習慣に対応する販売戦略も求められています。
 
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<化学繊維生地(淡色系)の展示>
今回の服飾紡績に関係した展示会は、上海以外にも中国の各都市でも開催されており、今や中国のアパレル産業は「世界の工場」から「中国設計」へ発展するとともに、新進の中国ブランドが独自のコンセプトを創造し急速に成長しています。今回の展示品が、どのようなコンセプトで製品化されて、消費者に届けられていくのか、とても楽しみでなりません。
 
 
都民銀商務諮詢(上海)有限公司 吉川 聡
<展示会URL情報 http://www.premiumfabric.com.cn/
 
 

 

 

 

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