中国メディア等の報道によると、中国における大気汚染の深刻化により、日本メーカーの空気清浄機の販売が急拡大していると伝えられています。空気浄化技術は、もともと日本が環境対策として得意分野としてきたところです。しかしながら、現在の日本製品は、中国製の空気清浄機の約2倍の価格となっています。中国の平均的な所得からみると、高価なものであることには変わりなく、中国メーカーの本格参入により、今後の価格商戦の激化や各所得層を意識した商品の投入が予想されるところです。
今回の展示会では、わずか数年足らずの業界の発展ぶりに驚かされました。中国における空気清浄機市場の可能性を感じるとともに、一方で多くの中国メーカーが空気清浄機を製造しており、業界標準・検査認証制度の整備を含めた空気清浄機業界の今後の展望に興味を持ちました。
都民銀商務諮詢(上海)有限公司 吉川 聡