展示会訪問記

第 18 回「第7回中国空気浄化技術及び新風設備博覧会」
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<中国メーカーの展示ブースの様子>
2014年5月26日から3日間にわたり、「第7回中国空気浄化技術及び新風設備博覧会」が上海光大会展中心にて開催されました。今回の展示会のテーマは「省エネ」、「環境保護」、「安全」、「健康」の4テーマで、中国、台湾、韓国、アメリカ、日本等の世界の国・地域から約200社が参加し、自社製品をアピールしていました。
 
主催者側の発表によると、貿易会社、製造業者、病院、ホテル、学校等の関係者を中心に約2万5千人の来場があり、又、展示会期間中は、大気汚染、PM2.5対策等のフォーラムが同時に行われる等、中国の大気汚染の深刻さと健康に対する意識の高まりを感じました。
 
展示ブースでは、室内用空気清浄機の展示が大多数を占め、次いでエアコン、その他(フィルター、クリーンルーム、空調ダクト設備等)と続いていました。多くの中国メーカーが、花粉、細菌、化学成分等の浄化率、タバコの臭いの消臭力等の性能をアピールするほか、PM2.5対策としての有効性に打ち出している広告が印象的でした。今回の日本企業の参加は1社のみでしたが、ブース見学者はほとんど途絶えることなく盛況の様子で、実際に話を伺うと、空気清浄機の製品のほか、交換用のフィルターに関する問い合わせもあり、「日本製のブランド力は凄いものがある」と話されていました。
 
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<カラフルな中国製の室内用空気清浄機>
中国メディア等の報道によると、中国における大気汚染の深刻化により、日本メーカーの空気清浄機の販売が急拡大していると伝えられています。空気浄化技術は、もともと日本が環境対策として得意分野としてきたところです。しかしながら、現在の日本製品は、中国製の空気清浄機の約2倍の価格となっています。中国の平均的な所得からみると、高価なものであることには変わりなく、中国メーカーの本格参入により、今後の価格商戦の激化や各所得層を意識した商品の投入が予想されるところです。
 
今回の展示会では、わずか数年足らずの業界の発展ぶりに驚かされました。中国における空気清浄機市場の可能性を感じるとともに、一方で多くの中国メーカーが空気清浄機を製造しており、業界標準・検査認証制度の整備を含めた空気清浄機業界の今後の展望に興味を持ちました。

 

 

 

都民銀商務諮詢(上海)有限公司 吉川 聡
 

 
 

 

 

 

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