展示会訪問記

第 17 回「第12回上海国際タッチパネル技術展」
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マルチスクリーンを体験中
第12回上海国際タッチパネル技術展が2014年5月7日から3日間にわたり上海新国際博覧中心で開催されました。この展示会は2008年に深センで開催されて以降、毎年上海会場(6月)と深セン会場(11月)で開催され、昨年の上海会場では出展企業1千社、来場者数47千人、深セン会場では出展企業1.6千社、来場者数56千人以上と発表されております。また、同時開催として第2回上海国際プリント基板技術展覧会も行われました。
 
展示会場は比較的コンパクトにまとめられていましたが、タッチパネル業界では最大級の展示会で、中国以外の企業はアメリカ、ドイツ、日本、韓国、台湾など15の国と地域から出展がありました。その中でも中堅規模の日系企業の出展が多く、タッチパネル業界では日本の技術が世界をリードしている印象を受けました。
 
特徴としては、最新技術を搭載したスマートフォン、タブレット端末、ゲーム機などが駆使されており、高機能・高性能を追求したハイエンド市場をターゲットとする材料や設備を中心に紹介されている点が挙げられます。また、完成品の展示よりもフィルムやスクリーン、各種基板、洗浄装置、印刷機器などの材料や部品の展示が多いように感じました。
 
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鍵盤のタッチパネル
 展示場内で中国製の55型マルチスクリーンについてヒアリングすると、販売価格は15千元(日本円で255千円、1元=17円)と意外に低価格帯のものが市場に出回っており、価格から推測すると個人でも手が届く価格帯になった印象を受けました。
 
タッチパネルの活用は銀行ATMや駅の券売機等に利用され、画面を見ながら誰でも機械操作ができるため、社会インフラでも重要な役割を果たしております。展示会場では日系企業のブースも拝見しましたが、高機能であるが故に高価格であり、敷居が高い印象を受けました。技術力を追い求めるのは非常に重要なことですが、ニーズにあった「部品」をリーズナブルな価格で提供し、現地の方に喜んで使ってもらえるものづくりが重要であると感じました。

 

 

 

都民銀商務諮詢(上海)有限公司 草野 幹二
 

 
 

 

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