中国国際ゴルフ博覧会が2014年3月14日から3日間北京市の国家会議中心で開催されました。この展示会は毎年開催されており、ゴルフクラブやゴルフバック、ゴルフボール、ヘッドカバー、ゴルフウェア、ゴルフシミュレーター、分析ソフト、ツアー会社、ゴルフコース設計、ゴルフ資材などの一般プレーヤーからゴルフ場を運営する企業側に至るまで、ゴルフに関することであればなんでも揃う展示会となっていました。主催者側の発表によると前年は450社の出展があったようでしたが、今回は世界的に有名なブランドや日本企業の出展は少なく、小規模なブースが多かった印象があります。

 

展示会場を視察して気付いたことは、ゴルフクラブが中国市場向けに金色、赤色、黄色等の色使いがされており、日本で見かけるゴルフクラブとは違った嗜好性があったことです。木箱に収納されているゴルフクラブがあるなど、高級感のあるゴルフクラブの展示が多かったのも印象的でした。

 

ゴルフ場運営企業向けの展示ではゴルフ場のメンテナンスに使用される車輌や芝刈り機、ゴルフカートの展示があったほか、有名なプロゴルファー監修によるゴルフコースの設計や環境を配慮した薬剤などが展示されていました。

 

地下の展示スペースでありながら、展示会場で最も熱気があり、来場者の関心が寄せられていたのはゴルフシミュレーターでした。中国や韓国企業20社程が出展していましたが、試打が出来ることや外国の有名なゴルフコースを体験できること、打球の飛距離や方向が表示されることが来場者には面白く映っていたようで、女性ゴルファーも積極的に挑戦していました。

 

中国でのゴルフ市場はまだまだ高所得者向けであり、一般庶民に浸透していません。アメリカや日本、韓国、台湾のようにゴルフマーケットが成熟していないといえます。

 

斯かる状況下において、今の中国で勝ち組といわれる企業は陽の目の当たらない時期から地道なプロモーション活動を行ってきた企業です。中国のゴルフ市場はこれからのマーケットですので、日系企業も積極的にアプローチして欲しいものです。