第15回創業プロジェクト投資・FC加盟展覧会が2013年12月27日から3日間、上海光大会展中心にて開催されました。この展示会は毎年2回（5月と12月）開催されている展示会であり、新規ビジネスの立ち上げを検討している方や業態転換・転業を検討している経営者、事業の多業種化を検討しているオーナーなどに対しフランチャイズ情報を発信している展示会です。主催者側からは過去に出展した業種として、コーヒーチェーンなどの飲食業、学習塾などの教育事業、コンビニエンスストアなどの小売店、医療器具や健康食品を取り扱う健康医療器具業界などの出展があったと発表されています。

 

展示会場を視察して気がついたことは、プロジェクト投資として金融商品や不動産投資を扱う業者が非常に多かったことと、フランチャイズビジネスとして飲食関連の出展が多かったことです。前者については中国の景気や投資ブームが後押ししているものであると感じた一方、後者は食べ物というわかりやすいアイテムである為、事業経験が浅い人でも商売が成功するかしないかを比較的判断しやすく参入障壁が低いビジネスだと感じました。展示会場でたい焼きをメインに取扱うフランチャイズ本部にヒアリングしましたが、開業場所の紹介や具材供給、研修プログラムなどを準備し、開業資金も比較的手が届きそうな価格設定でした。

 

また、初めて見たものとして移動洗車機という三輪自動車で自家用車の駐車スペースまで移動し、自家用車を洗車するサービスもフランチャイズビジネスとして出展していました。中国都市部の洗車事情にあわせたサービスが展開されており、中国人の発想力の豊かさと商魂を感じました。

 

上海市内でもフランチャイズチェーンのラーメン店やうどん店、牛丼店など様々な企業が進出しています。中国でのフランチャイズビジネスは比較的新しい事業形態ですが、今では中国社会になくてはならない存在となっており、中国社会の発展だけでなく中国人のライフスタイルの向上に貢献してきました。これから進出する日本のフランチャイズ企業がどのようなサービスを提供するのか、今後の動向に注目していきたいと思います。