展示会訪問記

第 14 回「マリンテック・チャイナ2013」
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<マルチ画面の説明を聞く来場者>
「マリンテック・チャイナ2013」が2013年12月3日から4日間にかけて上海新国際展覧中心にて開催されました。この展示会は海洋ビジネスに関する展示会としてはアジア最大級のものであり、2年に1度開催され、今回で17回目の開催となります。主催者側による前回開催実績は、出展企業数1,650社(18の国と地域から参加)、来場者数50,888人(87の国と地域から参加)と発表されております。この展示会は大きく、造船プロジェクトやエンジン、電気系統設備、補助機器、原材料、船舶運行・港湾設備などに分けて展示されていた他、別会場では海洋関連のフォーラム(学会)も開催されていました。
日本企業の出展は日本舶用工業会が用意したジャパンブース内に30社の出展があった他、既に当地に進出している日系企業も出展し、自社製品のアピールや商談を熱心に行っていました。特に注目を集め、商談が盛んに行われていたのは船舶運航用のシミュレーターや船舶の航行、障害物を表示する記録装置などで、欧米企業からの質問に対し丁寧に英語で回答していたのが印象的でした。日本企業は船舶用エンジン、シャフト、甲板機械、荷役装置、発電機、制御装置、船舶用警報装置、通風機、無線システムなどの紹介をしており、ITシステムを駆使した展示品が来場者の関心を引付けていました。
 
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<石油プラントのレプリカ>
一方、中国企業においてはタンカー、掘削船、監視艇、救助艇、救命ボート等の運搬船の他に石油プラント等のレプリカの展示が中心であり、出展ブースも大きかったのが特徴的でした。
中国の造船業界は2006年に日本、2009年に韓国を抜いて受注量では世界1位となっています。しかし、展示会を視察していて、造船は中国製でも、使われている部品やシステムの多くは日本製と、日本企業の健闘している様子を垣間見ることができました。その背景にあるのは日本製らしい細部にわたる完成度の高さであり、また目には見えない高い技術力であると思います。日本企業がもつ「高付加価値製品」がこのマーケットで生きていく秘訣であると感じました。
 

 

 

 

都民銀商務諮詢(上海)有限公司 草野 幹二
 

 
 

 

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