展示会訪問記

第 13 回「2013中国国際工業博覧会」
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<大盛況であった工業ロボット展>
「2013中国国際鉱業博覧会」が2013年11月5日から5日間にかけて上海新国際展覧中心にて開催されました。この展示会は1999年から開催されている国家級の工業総合展であり、主催者側による発表では昨年の実績は23の国と地域から1,600社の出展があり、ビジネスマンの来場者数は10万5,000人以上となったとのことです。この展示会では「工作機械及び金属加工展」や「工業環境保護技術及び設備展」、「科学技術革新展」、「工業ロボット展」、「省エネルギー•新エネルギー自動車展」等の9つの分野に特化した展示を行っていました。
この展示会を視察して気がついたことは、「工業ロボット展」が圧倒的に人気があったことです。ロボット展を見ていると、今後も上昇すると予想される人件費について機械設備を導入することで抑制したり、作業効率を高め、マンパワーを要した手作業の業務を徐々に削減することで、これまで以上に機械による作業分野が増えるのではないかと感じました。
 
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<産学官で研究し商品化した歯ブラシ>
「科学技術革新展」では大学による展示ブースもあり、中国の北京大学や清華大学、復旦大学等と一緒に日本から早稲田大学、大阪府立大学、大阪市立大学の3校の出展がありました。中国の大学の多くは工業用ロボットや自動車関連の機械の展示が多かったのですが、日本の大学は輸送などの問題から展示物に制限があり、パネルや小さな製品による展示を余儀なくされていました。しかし、大学のR&Dを活用した植物工場での野菜生産技術の紹介や、疲れのメカニズムを解明しそれを応用して商品化したもの、小型ソーラーパネルとチタン素材を活用し歯垢を取りやすくした歯ブラシの展示などがあり、産学官の研究成果がアピールされ、来場者も関心を寄せていました
展示会を視察すると、日本製の素晴らしさを痛感し、誇らしく感じる時があります。しかしながら、日本製となると技術や商品性では問題ないが、価格面で折り合わないため、当地で苦戦される企業を見受けます。技術へのこだわりも重要ですが、現地の人に受入れられるようにカスタマイズし、本当の意味で「現地化」することが重要だと感じました。
 

 

 

 

都民銀商務諮詢(上海)有限公司 草野 幹二
 

 
 

 

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