展示会訪問記

第 12 回「2013(上海)国際口腔設備器材博覧会」
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<日本企業の3Dスキャナー>
2013(上海)国際口腔設備器材博覧会(2013 China Dental Show)」が2013年8月15日から4日間にかけて上海光大会展中心にて開催されました。この展示会の別会場では、年に1回行われる学会(全国口腔医学学術会議)も同時開催されていました。主催者側の発表によると、歯科学生、医療機関、口腔器具メーカー、技術部門の専門家など3万人の来場があったそうです。海外からは日本、ドイツ、アメリカ、フランス、韓国、台湾などの25の国と地域から約500社の企業が出展しており、その中でも、医療機器の分野においてはドイツ企業のブースが多かった印象がありました。
この展示会ではデンタルユニット、レントゲン機器、3Dスキャナー、消毒滅菌設備、手術機器、スコープ、口腔内カメラ、薬剤、矯正器具、入れ歯等の修復材、インプラント、歯科技工士用の器材、歯ブラシ・歯磨き粉の展示があり、その中でも3Dスキャナーに人気が集中していました。
 
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<歯科用ドリルを試している視察者>
3Dスキャナーに人気が集中していたのは、これまでのレントゲンでは正確には分かり難く、歯科医師の勘により治療していたものが、3Dスキャナーの技術を導入することで立体的に、そしてあらゆる角度から画像診断が可能となり、正確に治療箇所が分かることから3Dスキャナーの導入を検討される医療機関が多いようで、展示企業も熱のこもった説明や商談している様子があり、いち早く先進国の技術を導入し、他の医療機関との差別化をしようとする医療機関がありました。
日本では歯科診療所はコンビニの数より多いと揶揄され、独自の個性を出そうと小児専門やインプラント、口腔麻酔、夜遅くまで診療をする歯科診療所があり、また一方では歯磨きや定期検診などの予防の習慣が定着していることが歯科疾患減少になっており、業界間で競争が激化しております。中国では所得格差や医療保障の普及医療費の高騰など様々な問題が山積みしていますが、身近で誰でも出来るものとしては歯磨きによる予防があると思います。インフラ等の整備も重要でありますが、まずは市民レベルから予防する習慣を定着させることも重要であると思いました。
 

 

 

 

都民銀商務諮詢(上海)有限公司 草野 幹二
 

 
 

 

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