展示会訪問記

第 11 回「2013上海国際自動車製造技術及び装備・材料展覧会」
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自動車ドアを生産するロボット

「2013上海国際自動車製造技術及び装備・材料展覧会」が2013年8月20日から3日間にかけて上海新国際展覧中心にて開催されました。この展示会ではロボットによる工作、部品の製造技術・設備の展示、製造ラインのプログラミング、車体軽量化、シャーシー、車体ボディー、内装、エンジン、機械加工、OEM生産、模型、材料及び設計などの分野に分けられており、中国国内からの企業はもちろんのこと、日本やアメリカ、ドイツ、韓国、台湾などからの出展もありました。主催者側の発表では前年度は286社が出展、20の国と地域から19,000人以上の来場者があり、自動車生産設備の展示会としては世界最大級となります。
展示会場内はロボットによるデモンストレーションが多く、自動車の塗装や板金、溶接など自動車産業がいかに自動化されていることや、1つのエンジンだけでも数え切れない位の部品を使用され、自動車部品の正確さや強度を増すために真空加熱処理などの2次加工品の存在がどれだけ重要になってくるのか、そして自動車産業が裾野の広い産業であることが良く理解出来ました。
 
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<サンプル品を熱心に説明している様子>
また別の視点で気がついたことは、製造ラインに使われているロボット機械や部品の多くは日本企業のもので、また日本企業が出展していたブースには沢山の来訪者があり、熱のこもった商談が行われていたのが印象的でした。表面では同じように見えても耐久性が良いことや機械の操作性など日本企業の高い技術力が自動車産業で活かされ、信頼性の高い日本車の製造現場の裏方にはこういった機械メーカーの存在があることを実感しました。
現在の中国自動車産業は旺盛な国内需要を背景に生産台数が世界一となり、完成車メーカーだけでも100社以上が存在し、その下請企業となると相当数の企業があります。いまや自動車はEVや自動制御システムなどが実用化され、自動車に搭載される安全技術は日々進化を遂げており、その中でも日本の技術力は世界を一歩リードしています。日本企業がこの分野で活躍する余地はまだまだ残されており、日本企業の更なる躍進を期待しています。

 

都民銀商務諮詢(上海)有限公司 草野 幹二
 

 

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