「2013第2回中国国際航空食品・用品展覧会」が2013年4月22日から3日間にかけて上海国際展覧中心で開催されました。この展示会は2012年5月に開催されたのに続き今年も開催され、中国全土から航空食品会社の関係者が集まりました。この展示会では展示スペースに約200社が出展、海外からの出展はなく中国国内企業のみの出展でした。また、この展示会ではキャビンサービスや仕入れ、機内食などの情報収集の場として、バイヤーとの意見交換会や機内食の安全性や栄養面を議論する会議なども開催されていました。
<入場門付近の様子> |
展示会場では食品関連として、機内食を作る大きな釜や蒸し器、スライサーなどの展示の他にスナック菓子やジュース類の展示があり、用品としては機内食用の容器の展示や、航空会社のロゴ入りのコップやナプキン、クリーンバックがあった他にヘッドホンや枕、ブランケットの展示がありました。
会場内でひと際目を引いたのはファーストクラス用の容器セットで、容器の輝きや質感といい、エグゼクティブを満足させるような展示物でした。そこに盛り付けられる機内食を想像するだけでもリッチな気分になり、食事は器によって引き立たされるとは正にこのことであると実感しました。
最近では、中国人の海外旅行は規制緩和や可処分所得の増加などで飛躍的に伸び、今後も海外旅行客は増加するものと思われます。海外旅行はLCCの登場により身近なものとなりましたが、航空会社の顧客獲得競争も熾烈になってきています。一般の航空会社は、顧客獲得のためにあの手この手の経営努力を行い、各社のサービス内容は拮抗しています。飛行機に乗るのは楽しみな反面、待ち時間や疲労も付き物でストレスを感じます。こういった時代には、顧客が本当に飛行機に乗って良かったと感じられるような「おもてなし」というサービスが顧客満足度を左右し、顧客が「また乗りたい」と思われるようなサービスが重要であると感じました。
<ファーストクラス用の容器>