<会場入り口の様子>
展示会場内は当然ながらワインの展示が中心でしたが、中国人の乾杯の席に欠かせない中国の蒸留酒「白酒」の展示が少なかったのは意外でした。酒類の他にもワイン関連としてワイングラス、ワインセラー、ワインクーラー、ワインオープナー、ソムリエナイフ、デカンタ、ワインセーバーなどの展示があり、特にギフト用の箱やワインオープナー、ワインセーバー等がセットになったギフトの展示品が多く、嗜好の強いものでありながらも、中国の家庭でもワインを楽しむ文化が広がって来たのだと感じました。
会場内ではバイヤーがグラスをもって試飲しながら出展者と商談をしており、とても盛況でした。またワインの「利き酒」も行われており、若い世代が中心に参加していましたが、ワイングラスを傾け、ゆらゆらと香りや色、味を楽しんだり、講師の話を真剣に聞いたりしている人もいて、これからのマーケットとして魅力があると感じました。
<ワインの利き酒コーナーの様子>
中国の経済成長と共に西洋化の影響を受け、中国人の食に対する嗜好にも変化が生じ、上海市の中心部にはワインバーが至るところにあり、ワインの消費量も急激に増加しております。インポートワインにもかかわらずラベルには中国語の表記がされたり、ブルゴーニュ地方のブドウ畑と醸造所(シャトー)を競売で落札など話題に事欠かなくなってきており、これからの中国のワイン産業から目が離せません。