展示会訪問記

第 1 回「中国国際洗浄(クリーニング)展示会」

今回より新たに、中国現地で開催される展示会の訪問を通じ、中国各業界の最新動向などをお伝えして参ります。

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<入場ゲート近くの様子>

第13回中国国際洗浄展示会が9月24日から3日間に渡り開催されました。この展示会は、クリーニング業界関係者が最新の機械設備や洗剤など関連商品を国内外の企業に向けて紹介する展示会です。
今回は「環境保全」をテーマに「省エネ」「環境関連技術」が重点展示されました。出展企業数は203件で過去最多の記録となり、日本企業も三幸社、ワイエイシイ、山本製作所、日本シーリング、三愛工業などが出展し、業界関係者も非常に注目する展示会です。
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<クリーニングソーター機>

会場内に入り気が付くのは、各ブース毎に機械化された最新の機械設備です。著者のイメージでは「クリーニング=洗濯機」を連想していましたが、クリーニング業界ではオートメーション化が図られ、一連の作業工程にどういった機械が利用されているのかが容易にわかります。具体的には集配店舗や顧客認識を行うためのタグ、大型の水洗機、ドラム式の乾燥機、レール伝いに動くクリーニングソーター機、Yシャツなどのプレス機、包装機など、展示会会場がクリーニング工場のようです。また、水質に合わせた洗濯洗剤やコインランドリー向けの洗濯機、普段では見ることのないホテルや病院等大型施設向けのリネンを折り畳む大型機械(シーツロール機)の実演もあり、来訪者の目を釘付けにしていました。

中国国内も地域による格差はあるものの、著しい経済発展と共に国民生活の水準も上昇し、普段身につける衣服もTPOに合わせた衣類を身に付けるようになっています。おしゃれを楽しむ上海人にとってもクリーニングは生活に身近な存在であり、クリーニング業界も成長していくものと思われます。また、別な視点からはクリーニングの機械は産業用機械であり、人件費の高騰が続く中国において、このような機械化は必要不可欠というのが実態であると感じました。人件費削減のための機械化については日本企業も得意としている分野だけに、日本企業の益々の活躍が期待されます。

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