中国進出インタビュー

第 66 回「自販機を導入してみませんか?」久保田自動販売機(上海)有限公司
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久保田自動販売機(上海)有限公司の皆様

右から4番目が藤井副部長様

日本では街中の至る所に置かれている自動販売機(以下、自販機)。上海では数年前まで街中で自販機を見かけることが珍しかったのが、現在では地下鉄の構内や企業の工場内で自販機を見かける機会が増えてきました。この中国で自販機販売に力を入れている日系企業が株式会社クボタ中国現地法人の久保田自動販売機(上海)有限公司です。今回は営業部の藤井副部長に中国市場の現状、自販機の導入事例についてお話を伺いましたので、ご紹介します。
 

 

 

 

  

 
 

◆ 日本の自販機業界の現状
クボタグループについては農業機械や建設機械の印象が強い方が多いと思います。また日本の街中に設置されている自販機は飲料メーカーの名前が前面に出ているため、クボタが自販機を製造している印象を持たれている方は少ないかもしれません。しかし当社は1963年に自販機を生産開始して以来50年以上の歴史を有し、古くから自販機を製造しています。
日本の自販機業界について説明しますと、私たち自販機メーカーはまず飲料メーカーに自販機の販売を行い、そして飲料メーカーは商品の装填・回収等をおこなうオペレーター会社にオペレーションを委託しつつ、自社で自販機設置場所のロケオーナーと設置交渉を行い、設置した自販機で飲料を販売しています。
日本は世界でも稀な自販機大国であり飲料自販機だけで約250万台が設置されています。ここまで日本で自販機が普及した理由として、治安が良いこと、人口密度が高い事、自販機の技術革新(ホット&コールド自販機の登場等)、100円硬貨の大量流通により硬貨1枚でお釣り無く購入できたことなどが挙げられます。
現在は新しい設置場所を探すことが難しく、既に設置されている場所での入替交渉が中心となってしまい、日本市場は設置競争が激化しています。
このように日本の市場が飽和状態となることは以前から予測することが出来たため、日本に次ぐ市場に発展する可能性を秘めた中国へ2013年に進出しました。
 
◆ 中国の自販機業界の現状
中国国内でも公共施設や観光地で自販機を見かけるケースが増え、公式な統計数値はありませんが、中国の自販機は2015年末時点で12万台程度と言われています。
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公共施設内の当社自販機
しかし中国の自販機業界はまだ未成熟の状況です。自販機は増えているものの、中国人の自販機に対する認知度はまだ低く、飲料をコンビニや売店で購入するケースかポットに入れたお茶を持ち歩くのが大半のためです。しかし自販機を今後のビジネスチャンスと捉え、不動産やITなど他業種で成功した企業が自販機業界へ参入してきました。
そのため、中国の業界構造は現在の日本市場とは異なり、飲料メーカーが自販機を購入して設置するのではなく、自販機メーカーがオペレーター会社へ自販機を販売し、オペレーター会社がロケーションを探して、自販機を設置して飲料を販売しています。
当社が中国で提供する自販機は、日本で提供する自販機と比較して、商品を補充する商品ラックの大きさに違いがある事や自販機の操作説明や「販売中」の表示が中国語表示されている程度で殆ど変わりありません。中国は自販機での購入を「支付宝」「微信」といったスマートフォンアプリで支払うなど、決済方法の変化が日本以上に速く、驚かされています。
 
◆ 久保田中国自動販売機事業
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工場内に設置されている当社自販機
当社は中国では自販機の販売業務以外に、自販機オペレーション業務(自販機の設置・飲料装填・金銭の回収・メンテナンス)も行っています。私たちが自販機の設置場所として積極的にアプローチしているのが、工場です。夏になると工場内は高温多湿で喉が渇く環境ですが工場周辺にはコンビニがありませんし、社員の方が夜間に勤務することもあります。そこで私たちは社員の福利厚生の一環として、工場内に自販機の設置をお薦めしています。
自販機を無償で工場内に設置し、飲料の装填や自販機のメンテナンスは当社が対応しますので、企業様は自販機を設置するスペースと自販機を動かす電力のみをご負担頂ければ、自販機を導入することが出来ます。
ある工場では会社側が暑い日に社員へ飲料を支給する際に自販機で購入して配ったり、通常3元で購入するジュースを夏季限定2元で購入できたりする(差額の1元は会社側が負担)など、導入頂いたお客様には社員の福利厚生の一環として自販機を活用頂いています。
クボタがオペレーション業務を担っていることで、 設置先様からも「安心して任せられる」 など、ロケオーナー様や消費者の方々から高い評価を頂いています。またお客様の「生の声」を直接聞くことができるため、消費者の意見を踏まえた製品開発が出来るメリットも生まれました。
中国では工場、公共施設、商業施設、観光地等を中心に自販機は増えていますが、中国の14億人という人口を考えると極めて少ない台数です。競合企業も増えてきましたし、近年では飲料メーカーも自販機事業に参入してくるなど、日本の自販機普及レベルに年々近づいていくことでしょう。
私たちは、この成長が見込まれる中国市場で勝ち抜くべく、今後対応エリアを増やすなど、事業拡大に邁進して参ります。
社員への福利厚生の一環として、是非、自販機の導入をご検討下さい!
 

※情報(URLご参照)

久保田自動販売機(上海)有限公司:http://www.kubota.com.cn/kvms/index.html/

※連絡先

久保田自動販売機(上海)有限公司/藤井正裕:<E-mail>masahiro.fujii@kubota.com
 
 
聞き手=都民銀商務諮詢(上海)有限公司 蓑田 光
お問い合わせは tomin_shanghai@tomin-bc.com.cn まで
 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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