【2016年中国と日本の市場比較】 |
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(中国連鎖経営協会、中国国家統計局、経済産業省等HP参照) |
中国の国内におけるコンビニ業界の売上高は、1,334億元(約2.3兆円)となっております。中国の全小売売上高が約33兆元(約561兆円)でコンビニの売上高は全小売売上高の約0.4%程度です。日本では同約7.8%となっており、小売売上高に対するコンビニ売上高の割合は中国では日本ほど大きくない事が分かります。
コンビニの店舗数は、中国では約9.8万件、日本は約5.8万件と店舗数では中国が日本を上回っていますが、コンビニの売上高は、日本が上回っています。これは2018年1月号でもレポートしましたように、モバイルネット通販の普及により、コンビニよりも通販等で物を購入する利用者が多くなっていることが要因であると推察されます。(右図参照)。
中国国内で展開するコンビニブランド数は260以上あります。その中でもガソリンスタンドを経営する中国石化販売有限公司の「易捷(イジエ)」と中国石油販売公司の「崑崙(クンルン)好客(ハオク)」のブランドである2社の出店数は、合わせて約4万2,000店と、中国全土のコンビニ店舗数の約半分に迫る程の店舗数を誇っています。
ガソリンスタンド系のコンビニを除いて店舗数が最も多かったのは広東省の東莞市に本社を置く「美宜佳(メイイジア)」の9,300店、続いて同じく広東省の広州市に本社を置く「天(ティエン)福(フー)」が4位で3,311店舗となっています。(次頁図参照)。
主に広東省で店舗展開を図る美宜家は、1997年の創業以来、工場勤務の労働者をターゲットに珠江デルタ地域の市場を開拓、8,000店舗超が広東省内にあります。売上高は約100億元(約1,700億円)で、 中国のコンビニ売上高の市場シェアの約7.5%に達する勢いでシェアを拡大させています 。
その他にも日系コンビニ企業では、「ファミリーマート」が1,810店舗(第7位)、「セブンイレブン」1,371店舗(第11位)となりました。
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【美宜佳】 |
【天福】 |