上海駐在レポート

【アラサー女子上海日記】第 8 回 独身の日(双11)
 ◇独身の日(双11)とは
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 「1=シングル」が並ぶ11月11日に、中国では独身者同士が集まりパーティーを開いたり、結婚相手を探したりといった様々な活動が行われています。お互いプレゼントを贈り合うことも流行り、2009年11月11日、「淘宝(タオバオ)」を運営しているアリババ集団が第一回目の販促イベントを開催しました。売上が当初予想を超えたことから、翌年以降、各大手通販企業が一斉に販促イベントに参戦。現在、独身の日は「双11ショッピングカーニバル(双十一購物狂歓節)」として定着しました。独身の日の売上は9年連続増加し続け、2017年度の1日の売上高は1682億元(約2兆8600億円)となりました。
 
◇ 何が売れているのか
今年度品目別売れ筋を見ると1位スマホ、2位ダウンジャケット、3位薄型テレビ。中国メーカーに加え、米アップルiPhoneやユニクロなどの外国ブランドも売上上位となりました。越境取引で最も売上が高かった国は、日本、次いで米国、オーストラリア、ドイツ、韓国です。最も高額な商品は英高級車メーカー「アストン・マーティン」製のスピードボード1700万元(約2億8900万円)だそうです。こんなに高いものもネットで買えるのですね。双11の宅配件数は3億3千万件、いくら人口が多いと言ってもとんでもない数です。
 
  ◇ 購入してみた
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<写真付き口コミコメント>
去年アプリを使いこなせなかった私は、双11で買い物ができませんでした。しかし周りの人たちの「○○をこんなに安く買えた!」という声を聞く度に羨ましく思い、来年こそは絶対買い物をすると気合いをいれて、やって参りました2017年11月11日。10月半ば頃から双11にかけて、それぞれの店がセール価格を提示し始めます。事前予約をすることで、当日の価格から更に割引があるお店も多く、気づけば20点以上の商品が買い物かごに。友人に同じ商品を勧めると割引クーポンがもらえたり、くじ引きがあったりと、アプリを毎日覗きたくなるような仕組みがたくさんあります。双11前日、セールは日付が変わる0時スタートなので、目覚ましを設定しておくように会社のスタッフからアドバイスを受けスタンバイ。物によっては数秒で売り切れてしまう限定商品もあり、0時を前にして携帯電話を握りしめました。準備の甲斐もあり本命商品を無事購入、商品発送日から7日間は返品交換ができる商品が多いのも嬉しいサービスです。ちなみに今年の商品の返品率は10%を切り、去年より低くなったそうです。商品の口コミは写真付きのものも多く、手元に届いた際のギャップが小さく、たくさん口コミがある商品は信頼され、更に客を呼び込むという好循環になります。
 
◇ 最後に
11/29中国消費者協会が「双11商品価格追跡結果」を公表しました。双11前後1カ月、539商品を対象に価格調査をした結果、78.1%は双11と同額か、安い価格で販売していたそうです。正直一番聞きたくなかったニュースです。幸い、私の購入した商品の現在の価格を確認したところ、ほとんどが当日より値上がりしていましたが、そもそも値下げ前の提示価格が妥当なのかということも謎です。
しかし私からすればそんなことはどうでも良いのです。双11まで何を購入するのか友人と話し合ったり、当日ドキドキしながら購入ボタンを押したりと、買い物はやはりドキドキわくわくするから良いのだと思います。
実は「淘宝(タオバオ)」で12月12日、双11に続き、双12のセールが始まります。すでに買い物かごに欲しい商品を入れ始めました。結局私は理由をつけて年がら年中買い物しているのです。
 
 
 
 
 
 
 
以上 
浦山恵
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