上海駐在レポート

【アラサー女子上海日記】第 4 回 プチ刺青をどう思うのか!?
 
 ◇ プチ刺青って何?
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上海の若者は流行にとても敏感です。最近、ネイルや睫毛エクステをしている女性が増えましたが、それと同じくらいプチ刺青を入れた若者を街でよく見かけます。首や手首、足首にアクセサリー代わりにプチ刺青を入れています。プチ刺青と言うとかわいらしく聞こえますが、刺青は刺青です。彼女たちがどんな気持ちで刺青を入れるのかとても気になります。
 
◇ 日本人にとっての刺青
日本は縄文・弥生時代に身分を表す印として刺青文化がありました。その後大陸文化の流入で、刺青を刑罰として導入しました。その後明治時代に入ると刺青刑が廃止され、刺青自体近代国家としてふさわしくないとして禁止されました。こうした環境や刑罰の歴史によってマイナスイメージが現代でも定着しているのかもしれません。一般的に刺青を入れている人は銭湯やプールなど衣類を脱ぐ場所では入場制限されます。温泉を楽しみに訪日した外国人観光客が刺青のせいで温泉に入れなかったという話は現在とても問題になっています。
 
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一方、ファッションとして刺青を入れる若者は日本でも増加しています。テレビなどのメディアで、アーティストや、芸術家、スポーツ選手などが入れていることで、若者にとって刺青がマイナスイメージからおしゃれなイメージへと変わってきたのかもしれません。実際、私も安室奈美恵さんが腕に刺青を入れているのをテレビで見たときは、「おしゃれだな~」と、ときめいた記憶があります。
 
 
 
 
◇ 中国人にとっての刺青
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中国人にとっての刺青に関する感覚は日本人の感覚とほとんど変わりません。中国には紀元前から五刑(刺青、鼻切り、足切り、去勢、死刑)の刑罰が存在していたこともあり、現代でも刺青にマイナスイメージを持っている人ほとんどです。実際、私の周りの中国人に話を聞いたところ、「親が悲しむから刺青をいれるなんてありえない。」「就職するときに問題になるかもしれないから入れない。」「お金をかけてまで痛い思いをしたくない。」などの意見が大半。しかし事実、街には刺青を入れた若者がたくさんいます。ほとんどはファッションとしてネイルをするような感覚で、気軽にプチ刺青を入れています。
 
◇ 上海刺青店の実情
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街を歩いていると、刺青店は意外とあります。お店の雰囲気は、イメージ通り暗くて怖いお兄さんが出てきそうなお店から、一見するとアンティークカフェのようにおしゃれなお店もあります。価格はもちろんピンキリですが、100~300元(約1,650~4,950円)程度のお手軽価格で入れることができます。一生消えない跡を体に刻むというのに、この安さにはびっくりです。日本ではプチ刺青はだいたい10,000円からのようです。口コミサイトには完成した刺青の写真をアップしている人が多いですが、正直落書きに見えるようなものもあります。
 
◇ まとめ
今回はファッションとして刺青を入れている若者目線で調べましたが、ケガや事故、手術の傷跡を自然に隠すための医療タトゥ(刺青)も最近は注目されています。
刺青の見方はひとそれぞれですが、アラサーの私としては、プチ刺青は否定的です。肌にハリがある時期はいいですが、年を重ね、肌がたるみ始めたら刺青がシミに見間違えられると思うからです。実際道行く人のプチ刺青がシミやホクロ見えて二度見することもしばしば。最近は知らない間にできたアザや虫刺され跡さえ消えにくくなってきているのに、健康な肌に跡を残すなんてもったいない!!と今回調べた刺青文化の背景を一切無視して思うのです。もしそれでもプチ刺青をしようと迷っている方は、まずは私が油性マジックで似たようなもの書きますので、お声おかけください。
 
 
 
 
 
 
以上 
浦山恵
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